社員旅行

梅雨に入ったというのに雨があまり降らず湿度もそんなに無くて
過ごしやすい日々を送っている営業マンNでございます。

6月2日~6月4日二泊三日で、九州に行ってきました。
目的は、昨年未曾有の大地震が起きた熊本県の力になれればと思い
社員旅行で行ってきました。
昨年熊本地震が起きて直ぐにこの企画は挙がったのですが、混乱がある中に
行くのもという事で一年過ぎた辺りで行こうという事から今年の6月になりました。

まずは、熊本空港めがけて羽田空港朝の8時過ぎに出発!!

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搭乗手続きを終え飛行機に乗り込みます!!
自分は、九州発なんですね。
今まで行きたいと思っていても中々行く機会が無くて
今回は、被災した方々には失礼な言い方かも知れませんが
楽しみにしていたのです。(何度も言いますがけして変な意味ではありません。)
熊本空港に10時過ぎに着きそこからバスで被災地である益城町へ
語り手さんを乗せ向かいます。

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向かった先は、何か所かある仮設住宅の一つで
工業団地の中にある仮設住宅のコミュニティルーム(談話室)で
語り手さんに地震が起きた時の事、避難所での事、仮設住宅に移ってからの
事などを語って貰いました。
阪神・淡路大震災・東日本大震災の教訓を活かして仮設住宅は建てられて
いるそうです。東日本大震災の時は、避難所を出てから仮設住宅に住んでる
期間が長い事から、病気になったり、男性に多いらしいのですが家を失った事から
何もする気力を失い引きこもりになる人が多かったらしいです。
家族や知人なども失い更にマイホームまで失う気持ちは相当なものだと思います。
心のよりどころを何処に持っていけばよいのかという事でしょうから
テレビなどでは毎日のようにニュースで流していたのに自分は全くそんな事まで
知りませんでした。
今ではニュースでも流れないし、東日本大震災の時もそうだったのですが
段々と記憶が薄れていきます。それではいけないと思っていても・・・
でもここ熊本に住む人々はいつまでも忘れないでしょうから自分たちも
風化させてはいけないと思います。
次に向かった先は、益城町の「守り神」木山神宮へ
バスを止める場所がないのでちょっと遠くにとめて歩きます。
バスを止めた所に大きな体育館があるのですが

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この建物です。基礎部分がダメで見た目は全然大丈夫そうに
見えますが解体する事が決まっているそうです。

次に向かったのは、益城町の「守り神」木山神宮へ

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道路を見て下さい。(バスの中から撮影)うねうねしているのが分かるかと思います。
右側に大きなグランドが有るのですが、ここは、よくテレビで
映っていた場所です。テント村があった場所です。
登山家の野口健さんの呼びかけで車中泊をしている人や避難所に
入れなかった被災者がテントで暮らしていた場所だそうです。
新しいテントもあるのですが、全国のキャンパーにも呼びかけ
使っていないテントなども集められ使っていたそうですよ。
自分も趣味でキャンプをするのですが、夏場のテントって
暑いんですよね。でも車中泊で狭い中同じ姿勢で寝るよりはずっと楽です。
プライベートも確保出来ますので良いかと思いました。
こういった取り組みも今回の震災では初めてではないでしょうか
野口健さんをはじめ全国のキャンパー達には頭が下がりますよね。

歩きながらも、道路の液状化現象は、至るところで見られました。
道路が下がってしまいマンホールが突き出てしまっているところなど
一年経ってまだこのような状況ですから完全に復興するのは
何年掛かるのでしょうか
次に訪れた木山神宮もかなり深刻な問題を抱えている場所の一つでした。

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木山神宮の全ての建物が全壊したそうです。

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本殿は、屋根部分を残し完全に倒壊していました。
築250年以上の本殿、拝殿、桜門、鳥居、社務所など全てが倒壊してしまったそうです。
灯篭、狛犬、記念碑、石垣などの境内施設も全損して壊滅しました。
本殿にあったご神体は、一回目の地震のあとに別の場所に移されたそうです。
益城町は、震度7の地震が二回もきた場所なので、地元の氏子さんたちも
甚大な被害を受けたので地元の寄付が期待できない状況だという事です。
文化財指定をうけていない為。公的な補助も受けらえないらしいです。
ただ歴史ある建物なので現在、県などに掛け合っていると宮司さんが
言っていました。何か切なくなりますよね。緊急的な対応は出来ないのですかね
御神体が無事だったこともあって神社的行事は、何とか出来ていると言っていました。
住民からも「神宮は特別な場所だから何とか再建して欲しい」という声が上がっている
そうです。その通りだと思いました。

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入口の狛犬も前脚の部分が違いますよね。
神宮の入口付近に入ってきた時は気づかなったのですが
狛犬の前脚部分色が違うなと思ったら震災の時に狛犬全体が倒れ
その時に前脚部分が損壊してしまったそうです。
右側の写真ちょっと見ずらいかと思いますがジャッキで支えていた時の写真
自分らが来るちょっと前に修復されたらしいです。
自然災害だから、誰に不満や憤りをぶつけたら良いのか分からないと思いますけど
心の中では、きっと思っているんだと思います。
でも日本人は、それを表に出さないらしいです。
東日本大震災の際、避難所で物資を配給する際、文句を言わず列に並び配給を受ける
人々を見て海外の人は、感銘を受けたと聞きます。
外国の人が「自分の国であればきっと暴動が起きているのに日本人は違う!!なんて素晴らしいんだ」と
熊本地震でも同じで皆が助け合い復興を目指しているのが、ここ被災地にきてよく分かりました。
だから余計に思うのです。
絶対に風化をさせてはいけないと思うのです。
今回、九州に来てみて良かったと思いました。
変な意味では全くなくて東日本大震災から6年が経ち、まだまだ完全な復興は
していなくても自分の中で過去の出来事となっていました。震災直後は携帯電話の緊急地震速報に
驚いて、地震が起きて揺れると物凄く怖かった事が段々と心の奥底に記憶として風化しかけて
いた自分がいます。この被災地にきて改めて地震って怖いんだという事を改めて実感しました。
関東に近いうちに来ると言われていますが心の中では、絶対こないよきっと・・・なんて気持ちも
無いわけではありません。でも日本は火山列島ですから、絶対こないって言いきれない気持ちも
あります。こないで欲しいという気持ちを隠しているんだと思いますね。
もし自分が、被災者となった時に相手を想い敬う気持ちを持てるか不安です。
家族、知人、会社の同僚を失って平然としていられるかって…パニックになるのでは
そんな事を考えていると、寝られなくなりますね。

そんな事をバスで考えながら次の場所へ移動します。
熊本城です。

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加藤清正が築き日本三大名城の一つ熊本城も当然の事ながら甚大な被害を
受けました。熊本城に尽きましては皆さんもご存じでしょうからあまり
ここでは書きませんけど全てを修復するのに20年は掛かると修復予算は
石垣のみで354億円だそうです。天守閣や堀など全体を修復する費用は
含まれていないというのですから甚大な被害だと
いう事が分かりますよね。

社員旅行一日目の見学はここまで次は泊まる宿が菊池温泉なのでそこへ
向かいます。何か気が重たくなってしまいましたが夜はカラオケ大会を
しながら宴会を楽しみ一日目は、終了となりました。

つづくかもよ(笑)